左と右―消えゆく歌の部屋 外国の間 

 外国編にある、曲のMIDIfileについては、特に権利等を主張しません。ご自由にお使いください。但しそれによって発生する責は、当方では一切関知いたしません。
 

    目 録

          1 インターナショナル

          2 ワルシャワの労働歌

          3 同志は倒れぬ

          4 同志よ固く結べ

          5 国際学生連盟の歌

          6 人民遊撃隊の歌

          7 憎しみのるつぼ

          8 第七旅団の歌

          9 開けゆく歴史



インターナショナル

 

            1 起て 飢えたる者よ 今ぞ日は近し
                                  はらから
              さめよ 我が同胞 暁は来ぬ
              暴虐の鎖 断つ日 旗は血に燃えて
              海をへだてつ われら
                        かいな
              腕むすびゆく

                いざ たたかわん いざ
                ふるいたて いざ
                インターナショナル
                われらがもの

                いざ たたかわん いざ
                ふるいたて いざ
                インターナショナル
                われらがもの

            2 聞け われらが雄叫び
               天地とどろきて
               屍越ゆるわが旗 行手を守る
                                              かいな
               圧政の壁破りて 固きわが腕
               今ぞ高くかかげん
               わが勝利の旗

                いざ たたかわん いざ
                ふるいたて いざ
                インターナショナル
                われらがもの

                いざ たたかわん いざ
                ふるいたて いざ
                インターナショナル
                われらがもの

 
 寸評 言わずとしれた左翼思想の代表的な歌。左翼運動、学生運動の衰退とともに殆ど聞く機会は失われています。以前、中核派か何かの細胞が飲屋街で歌っていたのを聞きましたが、それっきりです。また歌そのものも、どういうわけか歌詞だけは容易に手にはいるのに、譜面の方はなかなか手に入りませんでした。おそらくまともに流通しているのは、一冊だけでしょう。蓄音盤もあるらしいのですが、まだ入手していません。余談ですが映画「ダウンタウンヒーローズ」に一場面だけ「インターナショナル」が流れていたのは隠れた事実です(だからどうしたと突っ込まないように)。


ワルシャワの労働歌

 

             暴虐の雲 光をおおい
             敵の嵐は荒れくるう
             ひるまず進め
             われらが友よ
             敵の鉄鎖をうちくだけ
             自由の火柱輝かしく
             頭上高く燃えたちぬ
             今や最後の戦いに
             勝利の旗はひらめかん
             起て はらからよ
             行け戦いに
             聖なる血にまみれよ
             砦の上にわれらが世界
             築き固めよ勇ましく

 
 寸評 「インターナショナル」ほど有名ではありませんが、運動を体験した世代には忘れられない歌のようで、意外なところでぽろぽろと見つかったりします。最近では鹿砦社(ジャニーズ系暴露本で有名)の本にも少し出てきました。映画「怒りを歌え」にも使われていたはずで、私はこの映画の紹介フィルムで知りました。日本人的感覚にあった曲で、時代と時を得れば、「インターナショナル」以上に有名になったのではないでしょうか。
 読者のキヌガワさんからの情報ではショスタコービッチの交響曲第十一番「1905年」の第四楽章に使われているとのことです。情報ありがとうございます。
 


同志は倒れぬ

 

           1 正義にもゆるたたかいに  雄々しき君は倒れぬ
              血に汚れたる敵の手に  君はたたかい倒れぬ
              プロレタリアの旗のため
              プロレタリアの旗のため
              踏みにじられし民衆に  命を君は捧げぬ

           2 冷たき石の牢獄に  生ける日君はとらわれ
              恐れず君は白刃の  嵐をつきて進みぬ
              プロレタリアの旗のため
              プロレタリアの旗のため
              重き鎖をひびかせて  同志は今や去りゆきぬ

           3 真黒き夜の闇はあけ  勝利のあしたは今や来ぬ
              倒れし君のしかばねを  われらは越えて進みなん
              時は来ぬいざ復讐へ
              時は来ぬいざ復讐へ
              わが旗赤く空に燃え  勝利の明日今や来ぬ
 

 寸評 はっきり言って殆ど知りません。譜面を見る限り、歌いづらそうな歌です。でも旋律がきれいなので、載せてみました。これも先のショスタコービッチ「1905年」の第三楽章に使われています。どうやら葬送行進曲らしいです。


同志よ固く結べ

 

           1 同志よ固く結べ  生死をともにせん
             いかなる迫害にも  あくまで屈せず
             われらは若き兵士  プロレタリアの

           2 固き敵の守りよ  身もて打ちくだけ
             血潮に赤く輝く  旗をわが前に
             われらは若き兵士  プロレタリアの

           3 打ち進む赤旗を 血潮もて燃やせ
             爆破せよ心臓を 暴虐の敵を
             われらは若き兵士 プロレタリアの

           4 朝焼けの空仰げ  勝利近づけり
             搾取なき自由の国  闘いとらん
             われらは若き兵士  プロレタリアの

           5 暴虐の敵すべて  地にひれ伏すまで
             真紅の旗を前に  闘い進まん
             われらは若き兵士   プロレタリアの
 

 寸評 これもよく知りませんが、「開けゆく歴史」と友に戦前から歌われてきた歌のようです。音域が狭いので歌いやすいと思います。ただ私が歌うと、「結べ」の部分が2音下がるのは音痴の故でしょうか。歌詞五番は読者の木下さんからの情報により掲載いたしました。ありがとうございます。
 


国際学生連盟の歌

 

            学生の歌声に  若き友よ手をのべよ
            かがやく太陽青空を  ふたたび戦火で乱すな
            われらの友情は  原爆あるも断たれず
            闘志は火と燃え  平和のために戦わん
            団結固く  わが行く手を守れ

 寸評 これもよく知りません。コサックダンスを踊ってみたくなるような、いかにも露西亜露西亜した旋律です。聞いた話では「全学連の歌」というのもあるらしいのですが、だれかご存じではないでしょうか。あと、この歌には二番があることが先日わかりました。詳しくは連携集をどうぞ。


人民遊撃隊の歌

 

           1 五台山の峰から  済州島まで
             森の中をわけ谷を越え
             祖国の自由を血で守る
             われらは遊撃隊  朝鮮の息子
             吹雪をついてつき進む  人民の銃剣

           2 星もいてつく山の夜も
              岩も灼けつく 洞窟の昼も
              人民の旗守り のろしをあげる
              われらは遊撃隊  朝鮮の息子
              侵略の敵うちくだく  人民の銃剣
 

 寸評 朝鮮での歌。金日成主席死亡の報が流れたとき、何かないかと思って探したら見つかりました。四七抜き音階に短調と、日本人の感覚にあう曲です。これも「インターナショナル」以上に歌われた可能性のあった曲だと思います。
 読者のヤマオカさんからの情報によれば、変ロ長調ではないかとの指摘がありました。手元の譜面を見る限りでは、二音低いト短調のようです。早急に調べおきたいと思います。ご指摘ありがとうございます。
 


憎しみのるつぼ

 
 

           1 憎しみのるつぼに赤く灼くる
             くろがねの剣を打ち鍛えよ

           2 圧制の砦よし固くも
             暴虐の嵐よしすさぶとも

           3 同士の腕よ固く結び
             同士の誓いよ高く胸うち

           4 屈辱の歴史その日閉ずる
             最後の闘いをたたかいぬかん

           5 深紅の旗を見よ屍の
             築きなす砦にひるがえる見よ

寸評 露西亜革命の時に歌われた歌で、元は十九世紀末からある歌のようです。曲は、なんだか賛美歌のような感じになってしまいました。


第七旅団の歌

           1 おいらの生まれはここではないが
             おいらの胸はここに高鳴る
             頭の(頭の)上には(上には)同じ旗が
             容赦なくまた常に容赦求めず
             おいらは(おいらは)戦う(戦う)
             為に来たのさ
             第七旅団の征くところ
             ファシストは滅ぶ(滅ぶ)
             第七旅団の征くところ
             ファシストは滅ぶ
             進め 進め

           2 妻と子供を家に残して
             世界の果てから集まり来しは
             一歩も(一歩も)退却(退却)するためならじ
             おいらの数は少ないけれど
             おいらは(おいらは)戦う(戦う)
             為に来たのさ
             第七旅団の征くところ
             ファシストは滅ぶ(滅ぶ)
             第七旅団の征くところ
             ファシストは滅ぶ
             進め 進め
 

寸評 西班牙革命時に歌われた歌。今日でもどこぞの大学のとある倶楽部で歌われており、その倶楽部の世界では知らない者はも  ぐりとまでいわれるくらい歌われています。但し歌詞はファシスト、コミュニストを滅ぼすようになっています。


開けゆく歴史

           1 開けゆく歴史を血にかざる
             われらは若きプロレタリア
              おいめの鎖 友よいざ断たん
              屍こえ血潮の海を行き
              矢叫びの嵐に いざ向かわん

           2 圧制に悩むえんさの声
             闇の呪いを日毎聞く
              おいめの鎖 友よいざ断たん
              屍こえ血潮の海を行き
              矢叫びの嵐に いざ向かわん

           3 へだてのとりで堅くとも
             暴虐の嵐強くとも
              おいめの鎖 友よいざ断たん
              屍こえ血潮の海を行き
              矢叫びの嵐に いざ向かわん

           4 熱き誓は胸に燃えて
             赤き血汐はかけめぐる。
              おいめの鎖 友よいざ断たん
              屍こえ血潮の海を行き
              矢叫びの嵐に いざ向かわん

           5 輝く勝利はわれらがもの
             栄あるいさおはわれらがもの

              おいめの鎖 友よいざ断たん
              屍こえ血潮の海を行き
              矢叫びの嵐に いざ向かわん

寸評 これも戦前から歌われた歌です。曲は欧州のメーデーの曲らしいです。日本では昭和四年に禁止になりました。
 


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